攻撃陣が総崩れした。得点はボランチに入ったMF山口蛍(24=J2C大阪)の1点だけ。FWは無得点だった。後半33分に切り札として投入されたFW宇佐美貴史(23=G大阪)もシュート1本。決勝弾は生まれなかった。これで期待のエース候補は2戦不発。「短い時間の中で決めきれなかった。自分にはこういう(決めきる)力が必要」と力不足を認めた。

 FW陣はほぼ沈黙した。3トップ中央で先発に抜てきされた興梠、2戦連続先発の永井、後半25分に投入された浅野、同43分に途中出場の川又の4人はシュート0本。A代表デビュー戦だったFW倉田の1本が際立つ結果。FW登録の6人全員がピッチに立って、放ったシュートは計2本の体たらく。チャンスらしいチャンスは作れなかった。

 6月のW杯アジア2次予選シンガポール戦で得点力不足を露呈。新戦力の発掘も進まず、ゴールが遠い。