サッカー日本代表を巡り、逮捕者が出た。警視庁武蔵野署は10日、代表の強化責任者である日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長(48)が経営するサッカースクールに「生徒を殺す」と書いた封書を送ったとして8日に東京都新宿区の無職石川薫容疑者(30)を逮捕したと発表した。

 日本サッカー協会の霜田技術委員長が経営するサッカースクールに脅迫文を送った容疑者が逮捕されたという警察発表を受け、協会側も安堵(あんど)した。協会として「犯人が逮捕されたと聞いて安心しています」と広報からコメントを出した。

 7月23日にスクールのスタッフが110番通報。これとほぼ同時に協会側にも報告が届き、それ以降は情報を共有してきた。容疑者は8日に逮捕された。この一報は、日本協会の管理部門の責任者を通じ、東アジア杯で中国・武漢に滞在中だった同委員長に伝えられたという。

 日本代表戦の結果が世間に与える影響は大きい。試合のたび協会に投書や電話が入る。ただ、今回のような脅迫めいた行為については「まったくありません」。容疑者から協会への直接の脅迫もなかったという。遠征中だった代表の選手には警察発表がチーム解散後だったこともあり、協会側からの説明はなされていない。