パラリンピック初出場を狙う世界ランク9位の日本代表は同28位のインドに5-0と大勝し、2勝1敗1分け(勝ち点7)で3位をキープした。

 パラ出場へ望みをつないだ。前半9分、MF黒田智成(36=たまハッサーズ)が強烈な右ミドルシュートで先制。エースの得点を機に日本は終盤まで立て続けに攻撃した。MF川村怜(26=Avanzareつくば)は自身初となる1試合4得点を決めた。黒田は「早い段階で得点が取れて良かったが、もっと点をとれるチャンスはあった」と振り返った。

 課題もあった。ファウルを4つ以上もらうと、ゴールまで8メートルの「第2PK」を獲得できる。“PK職人”ことMF佐々木ロベルト泉(37=Avanzareつくば)が前半で5回好機があったが、無得点に終わった。魚住稿監督は「こちらの指示もあって力んでいた。心配していません」と話した。

 リオ大会の出場権は上位2カ国まで与えられる。現在、中国が3勝1分け(勝ち点10)で首位を守り、イランが2勝2分け(同8)と続く。3位の日本は6日、同30位のマレーシア戦に勝利することが出場の絶対条件で、イランが韓国に引き分け以下なら出場の可能性がある。