日本サッカー協会は1日、東京・文京区のJFAハウスでW杯ロシア大会アジア2次予選のシリア戦(8日、中立地オマーン)と国際親善試合イラン戦(13日、イラン)の日本代表メンバー23人を発表した。

 浦和MF柏木陽介(27)は、前回かなわなかった3年半ぶり代表戦出場を目指す。年間勝ち点首位を走るチームの攻守の柱は、8月の東アジア杯で12年2月以来となるメンバーリスト入りを果たしたが、大会直前の甲府戦で左内転筋を負傷し辞退。9月のW杯予選もバックアップメンバーどまりだった。

 それでも柏木は代表戦をテレビ観戦し「自分にしかできないことがある」と確信していた。試合の流れ、相手の守り方に応じて、攻撃に緩急をつける「司令塔」として代表に加わりたい。その思いが、ついにハリルホジッチ監督に届いた。

 同監督が視察した9月26日の鹿島戦では、1ボランチとして両チーム随一の運動量、そして球際で体を張る姿も見せた。視察を終えた指揮官が「気持ちの入ったいい試合だった」とうなずいた理由の1つは、柏木が代表でも戦力になると確信できたからかもしれない。