サガしていた「中東対策」を佐賀のピッチで注入する。U-22(22歳以下)日本代表候補は26日、佐賀市内で合宿2日目の練習を行った。手倉森誠監督(47)は1タッチ、2タッチでのプレーを要求。特に縦パスを受ける選手に「中東勢は激しく来る。そこを1タッチでさばけば3人目がフリーで前を向ける」と念を押した。

 「必ずフィジカル勝負に来る」と、来年1月に五輪最終予選で対戦する中東勢の性(さが)を分析。「当たり合いの準備も必要だが、それだけだと日本の良さが消える。相手に指一本触れさせないくらいのつもりでやりたい。そのためには1タッチ、2タッチのプレーが必要」と強調した。

 合宿を「新戦力探し」の場と位置付けていたが、意図通りMF関根らものびのびプレー。「いい時期に呼べた」と満足げにうなずく。「予選では他のアジア勢との差が見せられるように」とダジャレで締めた。