日本代表のMF香川真司(26)とFW岡崎慎司(29)が、17日のW杯アジア2次予選カンボジア戦で先発復帰する可能性が出てきた。13日は前日12日に先制弾を決めたFW金崎が右太もも打撲、トップ下で先発したMF清武が靴擦れで練習回避。次戦は香川と岡崎への期待が高まった。

 香川は疲労蓄積でシンガポール戦は途中出場となり、岡崎は状態不良で温存された。この日はカミナリが鳴り、注意を促す警報音が響く練習場で2人ともミニゲームなどを約1時間、精力的にこなした。普段とは違い、短い時間の出場となった香川は「リズムを変える役割に徹した」と振り返った。岡崎は「今は予選を突破することが重要。いろんな選手が活躍することで、今までの主力はもっと(試合に)出たいという風になってきている。競争は自分も望んでいたことです」と刺激を受けた様子だ。

 E組首位に浮上した日本は、敵地でカンボジアに勝てば今予選5連勝で最終予選進出に大きく前進する。協会広報によれば、金崎と清武は「大きなケガではない。(宿舎ホテルで)調整をしている」と軽傷を強調。近日中には練習復帰する予定だ。絶対的主力だった香川と岡崎に対し、先発を奪い取ろうとする金崎と清武。定位置争いが激しくなればなるほど、日本はさらに強くなる。【益子浩一】