浦和MF柏木陽介(27)が、W杯出場への最初で最後のチャンスに懸ける。17日のW杯予選カンボジア戦では途中出場で流れを変えて2-0の勝利に導いた。中1日の19日の練習でクラブに再合流。ランニング中心の軽めの調整をした。「みんなに印象は残せたかな」と柏木。代表定着への手応えを得て「強い国と早くやりたい、という気持ちが強くなった。強いチームは引いて守ってこない分、スペースもできる。狙えるパスは増えるかも」とイメージを膨らませた。

 注目度は高まる。「浦和で調子が悪ければ、あれが代表かと言われる」と覚悟も決める。「でも自分の中で目標はちゃんとあるから、クラブでも自分を高めていきたい」。見据えるのは念願のW杯出場だ。

 以前から「今回が最後のチャンスだから、何としても代表に残りたい」としていた。この日はあらためて「現実的に、そこが自分のピークになるというイメージがある」と話した。そのために「もっとよくならなければならない」と自分に言い聞かせた。