8月のリオデジャネイロ五輪に出場するU-23(23歳以下)日本代表の手倉森誠監督(48)が「岡ちゃん塾」の門をたたいた。宮崎でJクラブの合宿を視察中の同監督は6日、清武総合運動公園で四国リーグのFC今治とJ2千葉の練習試合を視察。今治FCオーナーで元日本代表監督の岡田武史氏(59)と対面を果たし、後日、東京での食事会の約束を取りつけた。

 寒風に耐えての「出待ち」が実った。手倉森監督は2日前にJ2千葉の視察を済ませた。再びなぜ? いぶかしがる関係者を横目に時が来るのを待った。ハーフタイムに岡田氏がピッチ外に出るとあいさつに赴いた。「おー、予選よかったな! おめでとう!」。岡田氏からねぎらいの言葉を受け、しばし言葉を交わすと電話番号を交換。再会のアポ取りも成功した。

 数日前、岡田氏来場の情報を仕入れた。協会スタッフから事前にメールアドレスを入手したが「人から聞いた連絡先に急に連絡できない」と筋を通した。

 手倉森監督 南アフリカW杯当時のチームの雰囲気はとてもよかったと聞いている。宿舎の手配など、大会に臨む準備の緻密さも聞いた。五輪に行く前に会って話を聞きたい。日本のサッカーの歴史を動かした方。言うこと全部メモを取らないといけないよね。

 10年W杯南アフリカ大会での16強進出などメガネの知将は、日本のサッカーの歴史を動かしてきた。手倉森監督もその教えを受け、さらに歴史を前へと動かす。【塩畑大輔】