4大会連続五輪出場を逃した日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランキング4位)は、最終戦となった北朝鮮(同6位)を1-0で下し、勝ち点7で幕を閉じた。日本は2勝1分け2敗、予選3位で今大会の日程を終えた。

 なでしこの未来を担うFW岩渕が感謝の決勝弾を決めた。後半から途中出場すると、0-0の同35分に見せ場がやって来た。MF宮間の左クロスを頭で押し込んだ22歳は「いいボールを上げてくれて感謝したい」と白い歯を見せた。

 自身3点目で締めた最終予選。北朝鮮戦に臨む胸中は今までにないものだった。「このメンバーでやるのは最後。(監督の)ノリさんだったり、やんちゃな時からお世話になっている先輩ばっかりで、いろいろな感情があった」。16歳で代表デビューした当時から、ずっと佐々木監督の下でプレーした。先輩への感謝の思いも強く「五輪に行けないのは残念。でも、勝って終われたのは良かった」と素直な感情が口をついた。20年東京五輪は27歳で迎える。エースとして、なでしこの新しい歴史をつくる旅が始まった。