日本協会の霜田正浩技術委員(49)が28日、欧州視察から帰国した。U-23(23歳以下)代表がリオデジャネイロ五輪で行使予定の24歳以上のオーバーエージ(OA)枠に関して調査。A代表の欧州組を起用できそうか感触を問われ「クラブが応じる可能性は限りなくゼロに近い。勝ち目がない」との認識を明かし、都内で手倉森監督に報告を上げた。

 10日間で6カ国を回って下交渉した。手倉森監督が「頭の中にはある」と候補に挙げたFW本田、MF香川、私案ながら出場に意欲的なDF長友らと会ったことは認めたが「FIFAがOAに拘束力を認める通達を出しそうにない」。五輪出場国のポルトガル連盟などと情報交換し、極めて困難との認識を持ち帰った。

 それでも「0・0何%しか呼べる確率がなくても、現場が望めばダメ元で再交渉する可能性はある」と説明。国内組も含め、6月10日のOA派遣手続き締め切りまで人選を進めていく。