女子日本代表「なでしこジャパン」の高倉麻子新監督(48)が初仕事をした。29日、千葉県内で行われたなでしこリーグ第6節の千葉-新潟戦を日本協会の今井純子女子委員長(50)と視察した。

 試合の感想について、試合会場近くを通るJR京葉線が、強風の影響で10分ほど遅延するほどの天候で「風が強くてやりにくそう」と悪条件を考慮した上で「落ち着いてボールを動かせたら。正直で読まれているプレーが多い。もっとフェイントを入れるとか、駆け引きがあるとバタバタしないゲーム展開になるかな」と話した。その上で、千葉の日本代表候補FW菅沢優衣香(25)がおとりになり、得点が生まれたシーンなど具体例に挙げ「3人目の動き、連動した動きをもっと出していければ、質の高い日本らしいものができると思う」と語った。

 また今後については「今までチャンスのなかった選手も、いいものがあれば呼びたい」と言い、なでしこリーグ1部だけでなく2部、また3部に相当するチャレンジリーグにも積極的に視察に行く意向を示した。

 試合は1-1の引き分けだった。