U-23(23歳以下)日本代表の手倉森誠監督(48)が12日、福岡空港で取材に応じ、元A代表監督の日本協会・岡田武史副会長(59)との会食が初めて実現したことを明かした。前日11日のガーナA代表戦(3-0)後、佐賀・鳥栖市の会場から福岡市へ移動。秋葉コーチ、佐藤GKコーチも交えて深夜に杯を交わし、アドバイスを受けた。

 試合を視察した岡田氏から「久しぶりに、まとまりのあるサッカーを見たよ」と、お褒めの言葉をもらった手倉森監督は「素直にうれしかった。前半はチームのテーマ、戦う姿勢も素晴らしかったと」。一方で「点差がついた後半はアピールに走った選手もいた」と課題も指摘されたという。

 今日13日にトゥーロン国際(フランス)のメンバー20人を発表し、21日のパラグアイ戦から最大5試合を戦う。その前に、16強入りしたW杯南アフリカ大会の直前に親善試合で4連敗していた岡田氏の経験を聞き「自分もトゥーロンでそうなればと思う」。敗戦覚悟で「鍛えることに重きを置きたい」と意向を示した。

 手倉森監督は就任後から会食を熱望。昨年から関係者を通じて調整を重ねてきたが、自身は遠征や視察、岡田氏はFC今治オーナーとして多忙で先送りになっていた。ようやく実現した会食を五輪メダル獲得のきっかけにする。【木下淳】