U-23(23歳以下)日本がU-20ポルトガルに0-1で敗れ、大会2連敗となった。年代は違うが、リオデジャネイロ五輪出場国同士の対決。前半22分に2試合連続の先制点を献上。攻勢を強めた後半にゴールを脅かしたものの、ゴールは遠かった。国際試合13戦ぶりの無得点で、2連敗は手倉森ジャパン初となった。25日の第3戦はU-23ギニアと戦う。

 黒星スタートの日本が第2戦も先手を取られた。前半22分、華麗なワンタッチプレーで守備網を切り裂かれ、最後は相手10番のMFオルタが右足ボレー。自軍ゴール右に突き刺された。2戦連続の先制点献上。この得点に絡んだ相手の3選手は全員19歳。手倉森監督が「おそらく、この中の半数がリオ五輪に絡んでくる」と踏んでいた精鋭ぞろいとはいえ、23歳以下の日本が年下にリードを許した。

 21日の初戦パラグアイ戦でDF亀川、岩波が負傷。診断は確定していないが、大会絶望となった。その中で先発7人を入れ替え、2日前に合流したばかりのMF南野も先発。オーストリアで3季連続の2冠に貢献した男を投入したが、チームとして形をつくれない。前半38分に放ったFW浅野の左ポスト直撃シュートが、ようやく出た前半1本目のシュートだった。

 風上に立った後半は一転、攻勢を強めた。12分にMF大島の浮き球パスからDF植田がヘッド、13分にはDF三丸の左クロスから南野が頭で狙った。15分にはDFと競りながら力強く持ち込んだ浅野がシュート。23分には相手ハンドを見逃される不運にも見舞われ、いずれもゴールには結びつかなかったが、好機は増えた。負ければ1次リーグ敗退が近づく。富樫、鎌田も前線に投じたものの崩し切れず、国際試合13戦ぶりの無得点。2連敗も手倉森ジャパン初の屈辱となった。【木下淳】