日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(64)が、6月のキリン杯の日本代表に国内組から若手を2人抜てきすると予告した。24日、東京近郊で海外組の事前合宿がスタート。DF長友佑都(29=インテルミラノ)ら代表招集される海外組の一部となる6人と、リハビリ中のDF内田篤人(28=シャルケ)ら3人の計9人が集合。約2時間みっちり練習した。新戦力が加わるハリルジャパンは明日26日に発表される。

 いつもの顔ぶれに、新顔が加わる。キリン杯は9月に開幕するW杯アジア最終予選の前哨戦で、国内組も加わる正式な代表活動は30日から。準備を大切にする指揮官は昨年に続き、2年連続でシーズンを終えたばかりの海外組を集め、約1週間前倒しで事実上の代表活動をスタートさせた。

 前掛かりだったのは、活動だけではなかった。2時間みっちり、ランニングなど心肺機能の確認メニューを、常連組のDF長友、吉田、MF清武ら海外組に課した。その後の会見で、こう言い切った。

 「キリン杯では新しい、若い選手を2人呼ぶ。試合に使うかは分からないが」。発表は26日だが、2日早く予告。「詳しくは木曜(26日)の会見で」と、期待感をあおるような口ぶりだった。

 すでに新戦力としてリストアップしており、21日に静岡まで足を運んで直接視察した磐田MF小林と、3月に視察し興味を示していた東京の19歳、DF小川が候補とみられる。

 練習では指揮官も腕立て伏せ、ランニングを披露するなどいつものガチンコモード。気合十分で練習もピリッと締まっていたが、ハリルジョークは不発だったようだ。3月の代表戦で顔を強打し鼻篩(びし)骨などを骨折したリハビリ組のMF山口に「アラン・ドロンみたいだな」と振ったが、選手はみなポカ~ン。名優の名を使ったジョークがスベったこと以外は、順調なスタートを切った。【八反誠】