日本代表MF香川真司(27=ドルトムント)が27日、初招集され30日に合流する同MF小林祐希(24=磐田)についてビビッドに反応した。

 俺の10番、奪えるものなら奪ってみろ! 香川が、若手からたたきつけられた挑戦状に大人の対応をした。初選出のMF小林祐から前日に「のちのち10番はつけたい」とエース番号へ“宣戦布告”されたことを聞き「それくらいの意気込みでやるのはいいこと」と、反応した。

 ザッケローニ体制から約6年間、10番をつける。「それだけ自信があるというのはいいこと。そういう選手が出てくることは、僕ら中堅以降の選手にとって、いい刺激になる。どんどん出てこないと」。自身の番号になる前には本田から熱望され、定着して以降は槙野から直談判を受けたこともあるが、背負い続けたプライドがある。何より、欧州トップの環境に身を置き、戦っている自負がある。

 同じく初選出のMF大島とは昨夏、ドルトムントの日本ツアーで対戦し「技術はある。けど、まだまだ球際(の強さ)が足りない」と断言した。「代表は久しぶりに会って、話すだけの場所じゃない。僕らはプロ。シビアに結果を求められる」。下からの突き上げにまだまだ飢えているようだった。【栗田成芳】