右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、リハビリを続けているドイツ1部マインツのFW武藤嘉紀(23)が、新シーズンスタートからの復帰を誓った。欧州組とともに事前合宿で6日間過ごした。内田同様別メニューで、ダッシュなどをこなし順調に回復。「子どもができて、また頑張らなきゃいけない。プレーするところを見せて安心させたい」と、愛娘のことを思い、再起を誓った。

 4月25日に第1子誕生を発表し、新たな家族が復帰への大きなモチベーションになっている。2月6日のハノーバー戦で負傷してから実戦からは遠ざかっており「プロとして大きなけがは初めて。今は支えがあるので、いいプレーにつなげたい」。欧州初挑戦の今季は前半だけで7得点。「開幕から完璧に復帰できるようにしたい。逆境をはねのけて、また成長ができれば」と、8月26日のブンデスリーガ開幕を見据えた。【栗田成芳】