FW浅野拓磨(21=広島)が、A代表4試合目で初得点をマークした。

 後半14分にFW小林悠と代わって出場すると、41分にスピードを生かしてペナルティーエリアへ進入。突破を図った際にファウルを受け、PKを獲得した。ハリルホジッチ監督はFW宇佐美に蹴らせようとしたが、ボールを抱えて譲らず、キッカーを務めることを許された。同42分、右足でGKの逆を突き、確実にゴール右に決めた。駆け寄る仲間に祝福されながら、控えめにジャガーポーズ。スタンドで見守っていた父智之さん、母都姉子さん、7人きょうだい(浅野は三男)の末っ子の妹小春ちゃんらに初ゴールを見せつけた。

 「ゴールでチームの勝利に貢献したいと思っていたので、ゴールできて良かったです。(家族の前で決め)いつも本当に応援してくれてますし、こうやって見に来てもらえることも少ない。常に決めたいと思っていますし、今日は来てくれている試合で、決められて良かった」と喜んだ。

 U-23(23歳以下)日本代表からの飛び級で結果を出し、ハリルホジッチ監督からも「若い選手が可能性をつかんだ。(A代表の)資格がある」と評価された1人となったが、満足せず。「PKという形でゴールはできましたけど、それ以外のプレーは…。まだまだボールを失う回数であったり、パスのズレであったり、課題が多く見つかった。もっともっと上を目指したい。もっともっとゴールで日本代表の勝利に貢献できるよう頑張りたいなと思います」と引き締めた。