日本代表DF長友佑都(29=インテルミラノ)が、リオデジャネイロ五輪出場が内定しているG大阪DF藤春広輝(27)に「世界基準」のエールを送った。24歳以上のオーバーエージ枠候補に長友も名前が浮上していた。同じ左サイドバックで代表でも一緒にプレーする藤春の長所は十分理解している。だからこそあえて言った。

 「能力を持っている選手。攻撃に特徴があるけど、世界は守備でも戦えないと難しい。攻撃を出しながら守備でも引っ張ってほしい」。少し辛口のエールを、大きな期待とともに届けた。8年前の北京五輪は1次リーグ3連敗だった。その時のリベンジを期する思いはあったが、セリエA開幕直前というタイミングに加え、代表の拘束力はなく実現しなかった。イタリアですでに6年プレーしさらに3年の契約延長。世界を知るからキッパリ言った。

 今年で30歳を迎える長友も、新たな取り組みに入るという。「食事法をもっとこだわって細かい部分までやる。それと体幹トレにヨガをやってきたけど、それ以外に成長できるものを取り入れようと思う」。今季つかみ損ねたタイトルを取るため、やれることをとことんやって三十路(みそじ)を迎えるつもりだ。【栗田成芳】