U-23(23歳以下)日本代表の長野・松本合宿が26日、同市内で始まった。神戸戦で左肘を負傷した主将の浦和MF遠藤航(23)は29日のU-23南アフリカ戦を欠場する見通しとなった。

 遠藤は左肘をギプスで固定し、グラウンドに現れた。前日25日の神戸戦で接触後に転倒。試合はテーピングをしてフル出場したが、代表ドクターの診察を受けた結果、左肘内側靱帯(じんたい)を損傷していた。全治は不明で、本人は「大きなけがではない」と言うが、合宿中は別メニュー調整が決定。手倉森監督は「無理させられない」とリオ五輪前、国内最後の強化試合となるU-23南アフリカ戦の欠場を示唆した。

 辞退の可能性もあったが、浦和に志願して参加した。「雰囲気、ミーティングなどやれることはある。リハビリはどこでもできる」と、チーム戦術や意識を共有していく。5月のトゥーロン国際にも浦和がACL決勝トーナメント1回戦に進出したため、参加できなかった。「今回は自分もやりたかったが、ネガティブになりすぎず、五輪前にある1試合にしっかり合わせれば、問題ない」。ブラジルで開催される本番前最後の強化試合、ブラジル戦(来月30日)を見据えた。