5月14日の神戸戦で左脛骨を骨折し、リオデジャネイロ五輪の道を断たれた川崎FのDF奈良竜樹(22)が1日、同僚のMF大島と原川の五輪代表入りを祝福した。

 奈良は自身について「託さざるを得ない人です」と表現し、「2人が入って嬉しい。僕はけがだけど、この発表で落選した選手はもっと悔しいだろうし。その思いを背負っていかないといけないし、それだけの責任もあると思う」と思いを口にした。

 リオデジャネイロ五輪を「23歳以下の最後の集大成だと思う」と位置づける。周囲の低評価を覆して五輪切符を獲得した最終予選を振り返りながら「つらい評価からスタートして最終予選で強くなったチーム。自分たちで切り開いて乗り越えてきたわけだから、最後は全力で頑張ってほしい」と選ばれた18人にエールを送った。

 けがで五輪の舞台に立てなかったが、今後はA代表入りを狙う。「託された人も託した人も、サッカーやっている以上はA代表目指すのは当たり前。僕もその1人。しっかりバネにして頑張ります」と力強かった。