サッカー日本代表で、セリエAのACミランに所属する本田圭佑(30)が4日夜、自民党本部で安倍晋三首相と会談した。本田は、サッカーを通じて貧困に直面する子どもたちの教育支援活動を続けており、首相に協力を呼び掛けた。

 会談は約20分。本田側が要請した。会談後、取材に応じた本田は「世界中の多くの子どもを救いたいが、今の活動に限界を感じている。日本の皆さんに協力していただきたい。まず、首相に話をしてみたいと思った」と話した。首相は「今後お願いすることもあると思う」と、共感を示したという。本田は、持参したスパイクを首相に贈呈した。

 「1度、本気で政治家になろうと考えたことがある」という本田だが、「自分は、サッカーでここまできた。サッカーでどう、社会に恩返ししていくかが今の自分のテーマ」と述べ、政界転身は否定。星稜高の先輩、馳浩文科相の“打診”にも「今は(興味は)ないです」と、答えたそうだ。