24歳以上のオーバーエージ(OA)枠でリオデジャネイロ五輪に出場するG大阪DF藤春広輝(27)が5日、母校で開かれた壮行会に出席した。東海大仰星高と大体大を訪問し、後輩から激励を受けた。

 大体大時代の08年には総理大臣杯で優勝しながら、出場機会がなかった苦い思い出を振り返った。

 藤春は「2年生の時に優勝したけど、1試合も出ることができずに大会が終わってしまった。チームは優勝しても、個人的には悔しい思い出しかなかったです。本当は自分が出て優勝したかった。あの経験があったから、ここまでめげずに頑張ることができたと思う。僕の1番の挫折ですし、あの時があったからこそ、Jリーグに入って日本代表になることができた」と、しみじみと語った。

 大体大では同じ五輪代表で、アーセナル移籍が決まった広島FW浅野拓磨の実弟でサッカー部に在籍する雄也(19)から寄せ書きの日の丸を受け取った。