日本サッカー協会は26日、東京都内で開かれた技術委員会で1次リーグ敗退に終わったリオデジャネイロ五輪の男子日本代表について総括し、西野朗技術委員長は国際舞台での経験不足や1対1の弱さを課題に挙げた。攻撃面やコンディション調整、手倉森誠監督の手腕は前向きに評価した。

 男子の五輪は原則23歳以下で争われる。今大会の8強には日本が4大会連続で出場を逃しているU-20(20歳以下)ワールドカップ経験者が多かったそうで「(日本は)経験値が不足していた」と述べた。2020年東京五輪へ若い世代に国際経験を積ませ、試合出場数を増やす施策を練る。

 五輪直前に所属クラブからFW久保裕也(ヤングボーイズ)の派遣を拒否された件も「現場に影響を与えた」とした。FW興梠慎三(浦和)DF藤春広輝(G大阪)塩谷司(広島)を選んだオーバーエージの人選については「優先順位を(上から)削っていった中での選択としては間違っていなかった」と話した。

 手倉森監督も2年半の活動をまとめ、招集制限が多かった点や海外勢との真剣勝負の機会が少なかった点などを課題に挙げるという。