日本がイラクに2-4で敗れ、ベスト4で敗退した。今大会5試合目にして初失点を喫すると、FW山田寛人(16=C大阪U-18)の2得点で1度は勝ち越したが、後半に2本のPKを含め3失点した。元バルセロナのFW久保建英(たけふさ、15=東京U-18)は後半14分から出場したが、徹底マークを受けて無得点だった。日本は来年8月開幕のU-17W杯には出場を決めているが、10年ぶりのアジア王者を逃した。

 久保が次から次へと囲まれた。ボールを持てば4人がかりで封じられた。今大会15試合目の荒れに荒れたピッチに加え、容赦ない徹底マーク。その一方で強風に乗って風上でパワープレーを仕掛けるイラクの攻撃に、準々決勝まで無失点の日本守備陣が4失点を食らった。久保は後半14分からの出番でリズムに乗れず、出た試合はゴールに絡んできたが、チャンスをつくれないまま終了のホイッスルを見届けた。森山監督は「イラクの喜びを見て、その悔しさを胸に刻んで1からスタートしたい」。優勝したかのように喜ぶイラク選手の姿を目に焼き付けた。