先発復帰を果たしたMF香川真司(27)は輝けなかった。出番なしに終わったイラク戦(6日、埼玉)の悔しさを胸に、背番号10は定位置のトップ下に入った。すぐ目の前、1トップには、代表で長い間ともにプレーするFW本田。しかし、2人の連係から決定的な場面を作ることもできず、守備に追われる姿ばかりが目立った。

 イラク戦で代わってトップ下に入り、FW原口の得点をアシストしたMF清武を上回るような印象を残せないまま、90分が終了。追い付かれての引き分けに「勝ち切りたかったけど、今やれる現状はこれなのかな。僕たちは、まだまだ厳しい状況というのは変わらない。次は勝たないといけない」。歯切れは悪かった。

 所属のドルトムントでは完全に控え。10月の代表戦2試合で、出場機会と勝ち点6をつかんでドイツに戻ることもかなわず、苦しい状況が続きそうだ。