5大会ぶりのU-20W杯出場を目指す日本が、3-0でイエメンに快勝した。エースFW小川航基(19=磐田)が1ゴール1アシストと活躍し、白星発進した。後半2分にFKから小川が頭で合わせて先制。同34分にFW岩崎悠人(18=京都橘)、同43分にMF原輝綺(18=千葉・市船橋)が加点した。日本は17日にイランと対戦する。

 小川が相手の堅守をこじ開けた。序盤から5バックでゴール前を固める相手に苦戦したが、後半2分に試合を動かした。ゴール右25メートル付近からのMF神谷のFKに合わせた。183センチの長身を生かし、DF3人を振り切って頭でズドン。エースの1発でチームは停滞ムードを振り切り、3-0の快勝。守備陣も相手シュートをわずか1本に抑え、無失点で終えた。

 小川は「先制点がカギになると思っていた。相手は身長がない。高さで勝った」としてやったり。所属の磐田ではまだリーグ戦の出場はないが、得点の嗅覚は健在だった。後半43分には、自らペナルティーエリア内で仕掛け、シュートを打つと見せかけてMF原へグラウンダーのクロスを送り、ダメ押し点をアシストした。「苦しい時に決めるのがテーマだった。エースの自覚を持ってやれたことが結果につながった」と責任感を口にした。

 東京五輪世代のチームの目標は、5大会ぶりの“世界”だ。U-19アジア選手権での日本は最近4大会はすべて、ベスト8止まり。内山監督は「前半は停滞していたが、これがアジア予選の厳しさ。次につながるように頑張りたい」と引き締めた。

 ◆16年U-19アジア選手権 準々決勝に勝利した上位4チームが来年5~6月に韓国で開催されるU-20W杯の出場権を獲得。1次リーグは出場16チームが4組に分かれ、各組上位2チームの計8チームが決勝トーナメントに進出。本大会の開催国の韓国が準決勝に進んだ場合は、準々決勝で敗れた4チームによる5位決定戦を実施する。