日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)が「GKは身長190センチ以上」という厳しい指針を示した。17日、大阪・堺市内で3日間限定のGK代表候補合宿を開始。W杯アジア最終予選でB組3位に低迷する日本の指揮官は、去就問題の渦中にいる中でも18年W杯ロシア大会を意識。世界と戦う上で197センチのシュミット・ダニエル(24=松本)を初招集するなど、大型GKの育成に着手した。

 初招集のGKシュミットが、代表定着を意識した。米国人の父と日本人の母を持つ24歳は、身長は197センチ。初練習でも6選手が並んでランニングすると、頭半分ほど出ていた。物おじしない性格で「やっとここまで来たという感じ。(代表スタッフに)見てもらっているといううわさは聞いていたんでね。何らかの形で代表に絡みたかった」と鼻息を荒くした。

 この日、ハリルホジッチ監督がGKの基準を「190センチ以上」と表明。「監督が求めている以上、チャンス。より実力をつけてアピールしたい。(特長は)サイズを生かしたプレー。存在感があるGKになりたい」。J2松本では今季ここまで全36試合に出場し、J1自動昇格圏の2位躍進に貢献。宮城・東北学院高から中大と進んだ無名のプロ3年目が一躍、日本の守護神候補に躍り出た。