U-17(17歳以下)女子W杯で準優勝した「リトルなでしこ」が23日、開催地のヨルダンから成田空港に帰国した。

 主将でMVPを獲得したMF長野風花(17=浦和レッズレディースユース)は「MVPは素直にうれしかったですが、優勝したかった気持ちが大きい」と悔しさがにじんだ。自己評価も「40点」と控えめ。それでも同大会は2大会連続出場で「前回大会と違いプレーの幅が広がった」と手応えも口にした。

 MVPの表彰式でも、決勝で負けた悔しさから大粒の涙を流していたが、それを糧にする。なでしこジャパン入りにも意欲を示し、「日常を世界基準にして、なでしこでW杯を取りたい。東京五輪も出たい。シュート練習でも1本1本W杯の決勝をイメージしてやれば、差が出る」と力強かった。現地に視察に訪れたなでしこジャパンの高倉麻子監督からも「なでしこ年齢は関係ない。(代表を)強く思う人を見ているから」と激励されたという。

 「みんながついてきてくれた。(主将として)困ったことはなかった」と頼もしい17歳。しかし、久々の帰国に、最後は普通の女子高生の顔に戻って「焼き肉とすし、カレー、ラーメンを食べたい」と笑った。