U-20(20歳以下)女子日本代表が、延長激闘の末に初の決勝進出を逃した。高温多湿の現地で、0-0のまま90分では決着が付かず延長戦に突入した。日本は細かいパス回しからボール支配率で56%と優位に試合を進めていたが、延長に入ると疲労から足が止まった。延長前半9分に左サイドを破られて失点すると、その2分後にも追加点を許した。

 延長後半にFW籾木結花(20=日テレ)が、PKで1点を返すのがやっとだった。1次リーグは首位突破し、準々決勝で3-1でブラジルを撃破しながら、決勝進出にはあと1歩及ばなかった。

 高倉麻子監督は「ゴール前に入る迫力がパワー不足だった。でも最後まで諦めず、選手はよく頑張ってくれた。もっとテクニックと判断、体の強さを上げていかなければいけない」と話した。

 DF乗松瑠華(20=浦和)は「(ボールを)支配していても、世界の壁は高かった。絶対に(3位決定戦で)メダルを持って帰りたい」。

 12月3日の3位決定戦で米国と対戦する。