アジア・サッカー連盟(AFC)の年間表彰式が1日、UAEアブダビで行われ、U-19(19歳以下)日本代表MF堂安律(18=G大阪)が男子の年間最優秀ユース選手に選ばれた。男子の最優秀監督候補だったリオデジャネイロ五輪代表の手倉森誠監督(49)は受賞を逃したが、特別賞に輝いた。

 最優秀ユース選手賞の受賞を知って堂安は驚いた。2日朝、G大阪が合宿中だった岡山・美作市で携帯を見ると自分の名前がある。「候補に入っているのも知らなくてビックリした。素直にうれしい」と喜んだ。かつて札幌MF小野(98年)や川崎FのFW大久保(03年)らが受賞し、エースへと成長。日本で5人目の快挙に、同じ道をひた走る決意を新たにした。

 10月のU-19(19歳以下)アジア選手権で同代表を初優勝に導いた。来年のU-20W杯出場権獲得に貢献し、大会MVPに輝いた。J1で3試合で無得点も、G大阪U-23の一員として戦うJ3では21試合10得点。「しんどい時もあったけれど、楽しかった1年」と振り返る。この日で24日の天皇杯横浜戦に向けた合宿も打ち上げ。「年間の賞はもらったけれど、まだ天皇杯がある。ピッチに立つためにアピールしたい」。気持ちを切り替えた堂安が、次の目標に向かう。【小杉舞】