サッカー女子日本代表候補の国内合宿が5日、静岡市内で始まった。

 代表生き残りをかけた年内最後の合宿。初日に猛アピールしたのは、MF中島依美(26=INAC神戸)だった。予告なく始まった体力測定のシャトルランで、22選手中トップ。続々と脱落していく周囲の選手を横目に、最後まで1人淡々と走り続けた。「1位はたまたまですよ」と謙遜したが、自信を持つ運動量で他の選手を上回った。「週に1回は必ず走ると決めているし、INAC神戸では2部練習も多いので」。まずは鍛え続けてきた自慢の走力で魅せた。

 中島の走りに高倉監督も「試合でも最後の最後で走れることは大事。彼女にはそういった要素があるということ」と目を細めた。6日からは本格的なトレーニングが始まり、7日は練習試合も控える。新生なでしこの中心選手として期待される中島は「今までは上のお姉さんたちに引っ張られてきたが、甘えていてはいけないと思っている。運動量もそうだし、プレーでは攻撃的な部分など持ち味を出して、自覚を持ってやっていきたい」と力強く話した。