女子日本代表なでしこジャパンのMF猶本光(22=浦和)が6日、再ブレークを誓った。静岡市内で行われた候補合宿の紅白戦で、代表常連組のMF阪口とダブルボランチを構成。パスや判断に迷う場面があり「まだいろいろつかめていなくて頭が混乱しそう」。不安を口にはしたが、笑みをこぼしながらピッチを駆けた。高倉監督就任後は初招集で「アピールしなきゃ」と自らに言い聞かせた。

 久々の日本代表ジャージーだった。12年のU-20(20歳以下)W杯を戦ったヤングなでしこの中心として活躍し、14年にA代表初招集。同年5月のアジア杯ニュージーランド戦でデビューを果たすと、一躍ブレークした。その後はけがの影響もあり、2月にリオ五輪アジア最終予選メンバーから落選。U-23代表で臨んだ3月のラマンガ国際を最後に代表から遠ざかった。

 19年のフランスW杯出場を目指す代表のポジション争いは始まっている。今日7日には練習試合に向け、猶本は「速い動きやポゼッションをできるよう努力し、良さが出せるように工夫していきたい」と決意を固めた。【成田光季】

 ◆猶本光 なおもと・ひかる。1994年(平6)3月3日、福岡県小郡市生まれ。小郡東野少年SC、FCリエート、09年から福岡AN。12年に浦和入りし、U-20W杯出場。14年代表に初招集され、リーグのベストイレブン受賞。家族は両親と兄、妹。158センチ、53キロ。A型。