なでしこジャパンのDFリーダーにMF川村優理(27=仙台)が名乗りを上げた。女子日本代表候補合宿3日目の7日、静岡学園との練習試合(30分×3本)にセンターバック(CB)で先発フル出場。0-12と完敗したものの、ラインコントロールを任され、最後まで中心としてチームを引っ張った。

 「新しいなでしこを作りたい。レベルアップして、もう1度、世界一を取れるチームを目指したい」と川村は言う。所属の仙台ではボランチを務めるが、これまで代表ではサイドバックやCBで起用されてきた。この日は「試合前に用意されていた」という背番号「10」をつけ、とキャプテンマークを巻いて出場。「ラインコントロールについては意識しているし、前の代表とは違う良さを出していけたらと思っている。センターバックは疲れるが、楽しいのでここで(ポジションを)取れれば」。

 現時点でメンバーはまだ白紙。同位置では海外組のDF熊谷紗希(26=リヨン)や、U-20(20歳以下)世代から合流が予想される若手もライバルになる。高倉麻子監督(48)は川村について「経験を積んだ中で、声をかけたりムードメーカーとして自覚を持ってやってくれている」と評価。今後も「彼女は統率しながらやってくれると思う」と期待する。

 川村は「(代表に)残るためにはアピールが必要。この合宿もアピールの場。これからもやり続けて、1歩でも上を目指したい」と力強く話した。