日本サッカー協会の小倉純二最高顧問(78)が16日、低迷気味の日本代表人気に危機感を示した。15日にテレビ朝日系で生中継された第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンド第3戦「日本対イスラエル」の視聴率が、27・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と発表された。

 東京・文京区のJFAハウスで開催されたフットサルW杯招致委員会に出席した後、小倉最高顧問は「野球の日本代表に興味が集まることはすばらしいこと」と話した上「あの視聴率には危機感を持っている。サッカー界全体がそういう意識を持たないといけない」と話した。

 また同最高顧問は「今、継続中のW杯最終予選の視聴率は21%が最高だった。以前はW杯最終予選は30%を超えていたわけだから、サッカー界全体が危機感を持たないと」と話した。昨年、W杯最終予選は5試合が行われ、最高を記録したのは、11月15日にテレビ朝日系で放送されたW杯アジア最終予選「日本-サウジアラビア」の平均視聴率は21・8%(関東地区)だった。