日本サッカー協会は16日、W杯アジア最終予選B組のUAE戦(23日、アウェー)とタイ戦(28日、ホーム)に向けた日本代表25人を発表。FC東京MF高萩洋次郎(30)は現体制初招集で、3年8カ月ぶりの代表復帰となった。

 サンフレッチェ広島時代以来3年ぶりにJリーグ復帰した高萩が、代表にも舞い戻った。国内組で臨んだ13年の東アジア杯(韓国)以来の選出で、海外組も含めた代表は初めて。都内で練習後に吉報を聞き「光栄です。ただ、まだテストされている立場だと思うので」と冷静に受け止めた。

 15年からウェスタンシドニー(オーストラリア)FCソウル(韓国)を渡り歩き「日本に戻って直接、見られるようになったからかな」と選出理由を推察したが、ハリルホジッチ監督は「ソウル時代から追跡してきた」と明言。「組み立ての中で違いを生む技術を持っている」と長短のパス能力を評価されている。東京ではボランチとして公式戦全4試合に先発。「代表でも滞りなく攻守をつなげれば」と司令塔を自任した。

 本田や岡崎と同い年で北京五輪の代表候補だった。「同世代のプレーに刺激を受けてきました、ということで」と笑った遅咲きの30歳が、ハリルジャパンに違いをもたらす。【木下淳】