W杯アジア最終予選・タイ戦(28日、埼玉スタジアム)に臨む日本代表が25日、関東近郊で練習を行った。23日の敵地でのUAE戦で好セーブを連発したGK川島永嗣(34=メッス)は「大一番は乗り越えたけど予選突破が決まったわけではない、切り替えて臨まないと」と勝利の余韻にひたることなく気を引き締めた。

 所属クラブでは今年1月にカップ戦で初出場を果たしたが、ベンチやベンチ外に甘んじてきた。それでも、負けられないUAE戦ではベテランの経験値を十二分に生かして結果を残した。「自分としては長く代表でやらせてもらっている分、感覚は心配していなかった」と振り返った。

 この日の練習では、GK西川周作(30=浦和レッズ)がPKを5本中、4本を止め猛アピールしていた。川島は「周作(西川)は自分にとって大きな存在。周作がこれまで(日本のゴールマウスを)守ってきてくれたからこそ、今がある。前回は自分がチャンスをもらった。1人1人が与えられたチャンスをつかまないといけないし、それがチームの強化につながる」と話した。