28日にタイ戦(埼玉)を控える日本代表は26日、午後5時半ごろから東京近郊で約1時間の練習を行った。

 冒頭15分が公開され、選手はランニングなどで体を動かした。小雨が降って気温約10度と冷え込む中、ウオーミングアップ後は非公開で紅白戦などを行ったとみられる。

 UAE戦ではスタメンに定着していたGK西川周作(浦和レッズ)に代わってベテランのGK川島永嗣(メッス)が出場。1対1を足で止める好守を見せるなど、2-0での勝利に大きく貢献した。ベンチから見守った西川は練習後に取材に応じ、「(川島の)ゴール前で迫力がある。1対1での体の使い方がうまくて、(シュートの)コースを消す技術がすごい。永嗣さんにしかできない」と先輩に敬意を表した。

 所属する浦和では今季のリーグ戦4試合でまだ無失点がない。より前がかりに攻撃するサッカーを求めるがゆえの失点もあるが、単純なキックミスなどらしくない失点があるのも確かだ。「(代表戦は)1番いい選手が出る場所。監督が決めることだし、受け止めながら、出ないときの役割もある」と結果に言い訳はしない。「確実なプレーを、確実にする。浦和でも代表でも、求められることは基本的に変わらない」と、プレースタイルの違いによるやりにくさもないことを強調。あくまで結果が数字に出ていない現実と向き合っている。

 腐ることは一切ない。「僕は常にいい準備をすることがテーマ。緊張感あるトレーニングもできている」とまっすぐな視線で話した。タイについても「1対1で負けないこと、反則なくクリーンに守ることが大事」と、具体的な戦い方を持っている。スタメン再奪取へ、変わらず周到な準備を続けている。