6月13日のサッカーW杯アジア最終予選B組のイラク-日本戦が、イランの首都テヘランにあるシャヒード・ダストゲルディ・スタジアム(通称パス・スタジアム)で開催される可能性が高まった。17日、日本協会の広報担当者が「イラク側から変更は難しいとの返答が来ました。このままの会場で進むと思います」と説明。近日中にもアジア・サッカー連盟(AFC)から発表される見通しとなった。

 イラクは政情不安などの理由から、W杯アジア最終予選のホーム試合はイランやマレーシアなど中立地で開催。日本協会はこのほど、6月13日のイラク-日本の会場がテヘランのパス・スタジアムとの情報を入手。同会場については15年秋の日本代表の遠征時に使用しており、ピッチの状況などを把握していた。ハリルホジッチ監督は前日16日に「芝も良くないし、小さいし、環境が悪い。より良いスタジアムに変更してほしい」などと話していた。

 日本協会は今月上旬、テレビ中継などの設備が足りないことなどを理由に、イラク側に書面で「会場変更」を要望した。6月11日にアジア最終予選A組のイラン-ウズベキスタン戦が開催予定となっている、同じテヘランにあるアジア最大級のアサディスタジアムでの対戦を提案していた。

 だが、試合会場の選択権はイラク側にあり、日本協会の要望は通らない見通しとなった。条件は同じだと腹をくくって戦うしかない。【鎌田直秀】