セレッソ大阪DF舩木翔(19)が2日、U-20(20歳以下)W杯韓国大会のメンバーに選出された。

 この日、ルヴァン杯サンフレッチェ広島戦(3日、アウェー)に向けて大阪市内で練習後、吉報を喜んだ。

 「ホッとしている。ここから戦いが始まる。自分はまだ(J1で)結果を残せていなくて(選出が)心配な部分はあった。不安な気持ちは大きかった」

 左利きのサイドバックで高精度のクロスが持ち味。選出の報告は一番に両親にした。「お父さんとお母さんからはだいぶ前から『もう韓国(行き)のチケット取ったから、選ばれてや』と言われていた。喜んでくれたと思う」と笑みがこぼれた。

 1日の練習後には所属のC大阪尹晶煥監督に呼び出され「まだまだ余裕のないプレーをしている」と助言を受けた。C大阪の下部組織で育ち、19歳になったばかりのプロ1年目。尹監督からはあえて「可能性はあるが、まだいいところはない。もう少し学べばもっといいキックもできる。試合運びも未熟」と厳しい評価を受ける。

 だが、その可能性を高めるためにも世界での戦いは必要。かつてU-20W杯を2大会率いた経験のある大熊清統括部長も「W杯でウルグアイやイタリアと本気の対戦ができるのは、今後絶対にいい経験になる」と話す。舩木は「どの相手も強いのでコツコツ1試合ずつ勝っていければ」。得意のクロスで勝利に貢献する。