久保だけじゃない! U-20(20歳以下)W杯の日本代表に選出された磐田FW小川航基(19)が、いよいよ世界に挑む。この世代のエースとして5大会ぶりの本大会出場に導いたストライカーは「準優勝した世代を超えたい」と宣言。MF小野やFW高原らを擁し、準優勝した99年ナイジェリア大会を超える活躍を誓った。

 日の丸を背負う覚悟がにじみ出た。FW小川は静岡・磐田市内でのチーム練習後、よどみなく言い切った。「準優勝した世代を超えれば、東京五輪に向けても、間違いなくこの世代の注目が高まる。最高の準備をして、とにかく結果を残したい」。自信たっぷりにターゲットを示してみせた。

 桐光学園2年時の15年にU-18日本代表に初選出され、その後はこの世代の常連。昨年10月のU-19アジア選手権では初戦のイエメン戦で1得点1アシスト。準々決勝でもタジキスタンから2得点を奪い、本大会出場に貢献した。飛び級で選出された久保に注目が集まるが、小川は「同世代のFWで自分が1番だと示したい」。チーム立ち上げから2年、エースを務めてきた自覚が口を突いた。

 今季は所属する磐田でも4月26日のルヴァン杯東京戦で同杯最年少記録となるハットトリック達成とブレークの予感が漂う。南米1位のウルグアイ、欧州2位のイタリアが待ち受ける1次リーグに向けて「世界に挑む以上、強い相手とやらなければ意味がない。楽しみ」とキッパリ。東京五輪のエース候補としても期待される男が、いよいよ世界を驚かす。【前田和哉】