サッカーU-20(20歳以下)W杯韓国大会(5月20日開幕)に出場する日本代表は13日、静岡県内で練習を行った。

 12日にジュビロ磐田との30分×2本の練習試合(合計1-0)を終え、この日の午前中は宿泊先でリカバリーを行った。午後は4時ごろからグラウンドで約1時間の練習を行い、パス練習や実戦形式の練習で連係をたしかめた。

 GK小島亨介(りょうすけ、20=早大)は唯一学生から選出された。今大会の出場権を獲得するための予選から貢献してきた小島は「(自身の活躍は)大学サッカーの価値向上にもつながる。大学を代表して、自分の力を大会でしっかり出せたら。こういうレベルでもやれることを表現したい」と意気込みを語った。

 高校時代は名古屋U-18でプレーしていたが、早大に進学した。「トップチームに上がれなかった時点で、大学に行くと決めていた」。Jリーグのクラブに入団する選択肢もあったが、回避した。大学では毎日指導者がついていることもない。自らメニューを考えてこなすことも少なくない環境だという。「自主性というものは身についたと思います」。中学時代はパワーが足りなかったと、最長で1日1時間半の筋力トレーニングなどを取り入れた。「ダイブの踏み込みの力もキック力も向上したと思う」。自ら考え、取り組んだ成果は着実に現れている。

 チームのGKは小島のほかに、東京に所属する波多野豪、フランス1部ロリアンでプレーする山口瑠伊。自分とはことなる経歴の2人だ。「いいものを盗みたい。ただ、自分にしかないものもあると思うので」と、刺激を受けている様子だった。