対するウルグアイは、牛肉の消費量が世界一といわれる国。21日のイタリア戦は背番号10のFWアマラルが強烈な直接FKをぶち込むなど、牛肉の力なのか、U-20代表はパワフルだ。大会関係者によると、ウルグアイは宿泊ホテルに食事の際に、脂身が少なく栄養価が高いとされる「子牛のステーキ」をリクエスト。日本を「子牛」に見立てて平らげているに違いない。

 日本はホテル側に、キムチなど辛い食べ物は腹痛を起こす可能性があるとして提供しないようにお願いしている。納豆をリクエストし、食事会場にはそばやみそ汁とともに並んでいる。内山監督は1次リーグ突破のカギを「我慢すること。粘り強くやることが大事」と強調。南アフリカ戦では納豆のような? 粘り強さで逆転した。実はキックオフの数時間前には「トンカツ」で験かつぎ。高木は「おいしかったですよ」。胃にもたれないようにと、頬張るのは1人ひと切れにして会場に向かったという。

 東京五輪世代にとっては初めての世界大会。同組の相手とは全て同宿という特殊な状況だが、食の環境には恵まれている。イタリアは香辛料を使わないトマトベースのパスタなどをオーダー。南アフリカは特別なリクエストはなく、西洋スタイルのビュッフェで栄養を蓄える。日本は「納豆」のような粘りと、胃にガツンとくる「トンカツ」のような力強さで1次リーグ突破を決める。【小杉舞】