サッカーのフランス1部メッスのGK川島永嗣(34)が26日、帰国した。

 昨夏に加入したメッスでは、リーグ戦で約8カ月、出場機会がない苦境を経験したが、4月中旬にデビューし、最近3試合はフル出場して1部残留に貢献。激動のシーズンに「自分のキャリアの中でも特別なシーズン。自分がここまでいろんなもの我慢したり、犠牲にしてやってきたことの芽が少しずつ出始めたと感じたシーズンだった」と振り返った。

 25日には、6月7日のキリンチャレンジ杯シリア戦(味スタ)と同13日のW杯アジア最終予選イラク戦(テヘラン)に臨む日本代表メンバーに選出された。GKでは日本代表の常連の西川周作(30=浦和)が漏れ、22歳の新鋭、柏の中村航輔が選出されるなど、顔触れも変わった。「新しいメンバーが入るのは、日本代表は、すべての日本人選手にとって、最高のパフォーマンスを見せれば扉が開かれているという監督からのメッセージだと思う。呼ばれている選手にとっても、常に日本代表は保証がある場所ではないということ」と気を引き締めた。中村の加入に「新しい選手が入ることで動きだせばチームにとっても自分にとってもいい刺激になる」と歓迎した。

 ピッチ内外で精神的支柱の役割を担うベテランは「気分は19歳」とアピールし、イラク戦へ向け「今後を左右する大事なゲーム。アウェーで確実に厳しい戦いになる。フィジカルでもメンタルでもいい準備をして臨みたい」と話した。