6月7日のキリン杯・シリア戦(味スタ)と同13日のW杯ロシア大会アジア最終予選・アウェーのイラク戦(テヘラン)に臨む日本代表の海外組合宿は31日、千葉県内で行われ、夕方の練習からFW原口元気(26=ヘルタ)が合流した。

 他のメンバーは午前だけの練習だったため、原口はハリルホジッチ監督ら11人のスタッフを独占する豪華な“独りぼっち練”で汗を流した。原口は、指揮官と練習場に駆けつけたサポーターの視線を浴び、インターバル走など約1時間、走るメニューに励んだ。練習後は、ハリルホジッチ監督のアイデアで、練習場に駆けつけた子供全員にサインするサービスも。原口は「ずっと監督も見てるし、やりにくい。早くみんなとやりたい」と苦笑した。

 イラク戦に向け「W杯に行くためにイラクにしっかり勝つことだけ。そこがポイント。シンプルです」とキッパリ。今回は、同じポジションでバルセロナから2ゴールをあげたFW乾貴士(28=エイバル)が招集されている。乾について「見ていてすごく楽しい選手で、技術でいったらかなわない領域にある」と敬意を口にする。その一方で「良さが違うのもある。自分は自分でできることをやるだけ。競争はありますね」と定位置争いに意欲を見せた。来季へ向け、英プレミアリーグへの移籍などが報じられているが「ここに来たからには代表なので。イラク戦が終わるまで何も考えてない。自分のサッカーに向き合って勝つことだけを考える」と試合に集中する構えだ。