ACミランを退団する日本代表FW本田圭佑(31)が16日、石川・金沢大学で「特別講演」を行い、教壇に立った。

 上下白のスーツで登場。約600人の学生が会場の講義室を埋め、入りきれない学生が外に800人も列をつくるほどの盛況ぶり。

 「僕が大事にしていることというのをみなさんと共有できたらなと思って、来ました」と静かに話し出した。

 そこには生き抜くヒントが。テーマ別に、ポイントだけ本田の言葉で紹介する。

 ◆失敗は格好いい

 「とにかく僕は、後先考えずにまず行動する。失敗してもいい。失敗は後付けで、うまくいい理由に替えることができるので。

 この辺を、みなさんは、まだ四苦八苦しているのかなと思います。失敗しました、傷つきます。その処理の仕方は、自分に託されてます。どうにでも、いい形に変えることができます。

 僕はよく、自分のサッカースクールのコーチたちに言うんです。失敗は自慢ができる、失敗した人ほど格好いいと。失敗してない人に魅力はないと。

 これ、僕が今、話していることは後付けなんですね。勝手にそう決めているわけです。それで僕は幸せになっています」