FIFAランキング6位のなでしこジャパンが先制しながら逃げ切れず、同8位のブラジルと1-1で引き分けた。

 後半18分、左サイドをMF中島依美(INAC神戸)が突破してクロスを上げると、ゴール前でFW田中美南(日テレ)とFW横山久美が相手DFを引きつけ、ファーでフリーとなった籾木結花(21=日テレ)が鮮やかにヘディングシュートを決め先制した。籾木は4月のコスタリカ戦以来、代表2得点目。しかし、後半42分、クリアを相手DFカミーラに拾われ、右足ミドルシュートを突き刺されて同点に追いつかれた。GK山下杏也加(日テレ)のパンチングも及ばなかった。

 先制点の籾木は「少ないチャンスをものにできて良かったが、結果的に引き分けに終わり悔しい」と話し、DF宇津木瑠美(シアトル・レイン)も「3連勝を狙っていた。これを課題にしていきたい」と勝利を逃したことを悔やんだ。

 高倉麻子・女子日本代表監督は「勝てた試合を引き分けた。非常に残念。守備面は約束事を守りながら、ある程度は耐えてくれた。ボールを持った時の判断の質を上げないと、試合の主導権を取れない」とコメントした。

 30日にオーストラリア、8月3日には米国と対戦する。