日本代表DF植田直通(23=鹿島)が初招集から約3年で、待ちに待ったデビューを迎える可能性が高くなった。今日12日の中国戦を前に11日、都内で行われた非公開練習で、本職はセンターバックだが右サイドバックも試された模様。「試合に出ることがあれば、強みを出していきたい」と闘志を燃やした。

 15年1月アジア杯の初招集から、14試合で控えに甘んじ、悔しいベンチ外は3試合もあった。「(試合に出たい)欲がないと、ここにいない。3年前より成長していると思うし、力を発揮したい」。18試合目で巡ってきたチャンス。その先にあるW杯メンバー入りへ、しっかりと準備してきた。

 186センチの長身とテコンドーで鍛えた1対1の強さが売りだ。「前より強さが増している。状況判断もできるようになっていると思う」。北朝鮮と韓国が引き分けた場合、日本が勝てば優勝が決まる。9日の北朝鮮戦で代表デビューした同世代のGK中村、FW伊東は結果を残した。負けじと植田が、タイトル獲得のキーマンになる。【小杉舞】