東アジアE-1選手権を戦っているMF井手口陽介(21=ガンバ大阪)が、主力の自覚で優勝に導く。14日は、都内で約1時間の公開練習。2連勝中の日本は明日16日の韓国戦で引き分け以上なら、ハリルホジッチ監督体制初めてのタイトル獲得が決まる。今大会招集メンバーで唯一主力の井手口は、3連勝での完全優勝を誓った。

 冷え込んだ都内の練習場で、井手口の顔が引き締まった。疲労を考慮され、軽めのランニングで調整。中3日で迎える宿敵韓国との一戦を万全の態勢で臨む。引き分け以上なら優勝。だが、井手口が見据えるは完全優勝だけだ。

 「しっかり3連勝しないといけない。相手は速いし、技術もある。負けないようにしたい」

 初戦の北朝鮮戦では、後半ロスタイムに劇的な決勝点を挙げ、勝利に導いた。中国戦でも途中出場ながらチーム2位のシュート4本。「どうしても得点したい。シュートの意識はある」。国内組で臨む今大会の招集メンバーでは、現在のハリルジャパンで唯一の主力。10試合連続出場中の意識は高く、中心メンバーとしての自覚が芽生えてきた。

 優勝してロシアへ。W杯まであと半年で「行きたい気持ちがある」とハッキリ話した。イングランド2部リーズとも基本合意し、夢だった海外挑戦も現実となる。残り半年は自分のため、日本のためにレベルアップしなければいけない。「(代表での)競争は激しい。より一層頑張らないと」。まずは目の前の今大会で4年ぶり2度目の優勝へ導く。【小杉舞】