20年東京五輪で指揮を執る森保一監督(49)が“初タイトル”を逃した。U-20(20歳以下)日本を率いた初陣大会で決勝に進み、U-23ウズベキスタンと対戦。2-2からのPK戦を3-4で落とした。MF神谷優太(20=湘南)の1得点1アシストで2度追いついたが、及ばなかった。チームは明日17日に帰国し、初公式戦となる来年1月のU-23アジア選手権中国大会から再び競争が始まる。

 森保ジャパンが“初戴冠”に失敗した。2-2から突入したPK戦。先攻後攻が入れ替わらない通常方式で行われ、4人目のMF菅と5人目のFW上田が止められた。肩を組んで見守っていた森保監督は、悔しそうな顔で夜空を見上げた。

 粘りはした。0-1の前半ロスタイム3分、ゲーム主将のMF神谷が右足で直接FKを決めた。5月のU-20W杯(ワールドカップ)メンバー落選の悔しさを晴らす、今大会2点目。前半45分に先制される嫌な流れを振り払った。14年U-19アジア選手権の得点王、ウズベキスタンFWウリンボエフに2被弾と苦しめられたが、再び1点を追う後半43分には神谷の左CKから途中出場のFW小松が頭でまた同点とした。

 1-2で敗れたタイ戦の先発から4人、4-0で勝った北朝鮮戦の先発から7人が決勝のスタメンに名を連ねた。陣形は2日前にテストした4-4-2。初めて4バックで試合に入ったが、勝利は奪えず。U-20W杯16強メンバー不在の無名チームを率いた森保監督の初陣は“準V”だった。