元日本代表で、02年W杯日韓大会1次リーグのベルギー戦でゴールも決めた、FW鈴木隆行氏(41)が地元の茨城・水戸で引退試合に臨み、豪華メンバーが集結した。

 前後半でチームを入れ替わって計90分プレーした鈴木氏は、後半ロスタイムの決勝PK含め、最多の計5得点で堂々の主役を演じきった。

 試合後のセレモニーでは涙ながらにあいさつ。感謝を口にし「これからは現場の方に戻ってきたい。ヒリヒリとしたプロの世界で、人生をかけて戦う選手と一緒に、プロの監督として、ファンに選手に愛され、そして選手を愛せる監督になりたい。そしていつか、世界に出ていきたい」と語った。

 この試合のために集まった元日本代表は、磐田の名波浩監督と服部年宏氏、リーズの藤田俊哉氏、沼津の中山雅史という黄金期の磐田の主役から名古屋GK楢崎正剛、鹿島MF小笠原満男、磐田MF中村俊輔、鹿島GK曽ケ端準、横浜DF中沢佑二らと超豪華。

 さらに、鹿島の柳沢敦コーチと中田浩二氏に、名良橋晃氏、戸田和幸氏、引退試合を終えたばかりの清水の市川大祐氏、神戸の三浦淳寛氏、北九州の本山雅志もメンバー入りした。

 元日本代表が主軸のホーム「SUZUKI FRIENDS」は白いユニホームで背番号は名波監督が7、中山が9、中村が10を背負い、後半からこのチームに加わる鈴木氏は11。1を楢崎、4を戸田氏、8は小笠原がつけた。

 スタンドはほぼ埋まり、周囲の道路は渋滞が発生する盛り上がり。のどかな場所にあるスタジアムにスターが集結した。